イラスト「リトルベーカリー」とそれが完成するまで

※2019.05.28 左側のパン棚に塗り忘れを発見したので、他の部分もほんのりとついでの加筆修正をしました。何故最後まで気付かなかったのか。

街の近くで時々開かれる小さな家のベーカリー。そこには自家製の果物ジャムや蜂蜜、焼き立てのパンが並べられ、良い香りを漂わせているようです。

…といった感じのイラストを今回描きましたが、それだけだと寂しいので、せっかくだからその過程を画像に残してみる事にしました。多分要領よくやったり上手い人はもっといい感じに塗れたり簡略化出来ている…と思うのですが、私は現状だとこんな感じですね。つまりひたすら根気の世界。

ちょっと画像数が多く長くなってしまいましたが、興味のある方は見てやってください。

※2019.05.28 せっかく完成画像を差し替えたので、文章の方も少し加筆修正しました。

■この辺はラフ~下書き~ペン入れのターン。

1.ラフ。クリスタのフラット筆でざくざくとイメージとか雰囲気を固めるため描き進めていく。ここでは大まかな配置がわかればOKです。

これで使っているクリスタの「フラット」ブラシはこちらのリンクから入手出来ます(要・ClipStudio)。

2.クリスタの「パース定規」機能を使い、適当に描いたラフの答え合わせをするかのようにパースを取って行く。この絵は消失点とかが上空の方にあるパターン。

↓上部の画像だけではピンと来ないかもしれないので、もう少し遠ざかるとこうなります。アイレベルが丁度画像の1.5倍くらいの高さにあり、消失点はこの画像だと画面外にあるという感じです。

3.パース定規を元に大まかな直線で取れるパースの基準点を取得、ガイドを作成。
この際、パースにスナップした(沿った)線が出来上がるので、縦ラインの線や敢えてパースから少しずらした線を描きたい場合、パース定規レイヤーを不可視状態にして描きます。
4.直線部分の線画を作成。ものによっては端部分が直角だと全体的に絵が硬くなるので、きっちりきっちり取らなくて良い部分は敢えて線を繋げないでおきます。
5.フラットブラシでざっくりと下絵とラフの中間を描き、その上からペン入れして小物の形を作る。ついでに横幅増加させ、足りない分の壁部分を多少パース定規を無視して上側に向かって広がるよう書き足す。
割愛してしまったけど、瓶部分やトレーなどのパース影響を受けるものとかはその都度図形ツールなどの図形を組み合わせていたりします。

※ここも「君は一体何を言っているのだ」状態だと思うので追記。パースが効いている状態だと、図形描画ツール(楕円)もその影響を受けるので、ペン入れ時はそこに合わせてガイド用の楕円を置いて行きます。完全一致…は難しいので、何となくこれくらいで合うだろう…くらいのところであたりを取って、描きたい形の基準を作ってしまいましょう。

6.さらに細かいものやら暖簾カーテンやらを追加して背景線画完成。
この際、手前の棚部分をレイヤー分けした方が良さそうだと判断したので、線画部分を分離させて床の切れた部分の書き足しを行っています。

■この辺からは塗りのターン。ここではひたすらアニメ塗りとエアブラシとフラット筆でガリガリ描き進めるという状態なので、飛ばし気味です。

7.さてここからは背景の塗りパートです。まずはざっとベタ塗りなどで全体の色合いを決めます。ベースなので濃くし過ぎず薄くし過ぎずで。
ついでにフォント位置と全体レイアウトもざっくりとここで決定。
8.床の木目とかを太目にしたフラットブラシでざざっと入れて行き、籠部分もブラシで描き込みます。
9.パンの下地をごく薄い黄色で塗ります。あとついでにパンとその他も線画の色トレスしておきます。この辺の線色は後で調整するから適当に範囲だけ。
10.パンの写真などを見ながらオレンジ~赤みの茶色で「こういう色が美味しそう」と思いながらゴリゴリパンの色を塗り重ねます。自分から見て美味しそうな感じになったのならOKだと思います(そこは適当)。
11.微妙にわかりにくいですが、パンにオーバーレイ形式のレイヤーを重ねて鮮やかさとコントラストを強調。塗り重ねると色が暗くなりがちなので、ここでいったん調整。
12.そんな感じで花壇らしき場所の塗りはじめ。線画の印象を弱めたいので、一番濃いと思われる緑の部分とベースをまず最初に塗り始めます。つまりベースとベタ部分。
13.ハイライトとやや暗い部分を塗ります。
14.葉っぱ部分をフラットブラシなどを使い描き込んでいきます。
15.壁の張り紙などを描き込み、奥の入り口らしき部分にそれらしく影と光で立体感を出していきます。ついでにみつばちさんも追加して雰囲気を掴む。
これでひとまず背景部分だけは完成。

■ここからはキャラ配置…ですが、やっている事は基本的に背景とさほど変わらないため、やはり作業記録が飛び飛びになっております。

16.いったんレイヤーフォルダの不透明度を下げ、ラフの人物部分が見えやすいように調整しつつ、位置合わせしてキャラ線画を描きます。女の子たちの目だけは既にカラーパターンがあるから、線トレスの要領で先に塗ってしまいました。
ちなみに上のカラーパターンは配色アイデアサイトでこれだという感じのものを選び、今回の背景テーマカラーとして決めたもの(と、そのアレンジ)になります。

※ここの線画部分は端折り気味になっていますが、一応背景部分のパースと足の接地面、持っているトレーなどは立体のずれが発生しないように意識すると良い感じになります。一番わかりやすいのが画面上のNAS足ですが、ここはパース定規でライン決めしました。

17.塗りに入る前に、各キャラクターごとに範囲を取ります。フォトショとかならパスツールによる範囲指定が圧倒的に楽なのですが、クリスタなので多角形塗りツールできっちりきっちりと範囲取りします。
範囲を取る時の色はわかりやすく黄色などの「全体から浮き、塗り過ぎや塗り残しがわかりやすい色」にしていますが、実際使う時はオフホワイトやクリーム色に近い白などに直します。
18.アニメ塗りとエアブラシ塗りを組み合わせてざっとキャラを塗ります。ついでに線が馴染んで浮きにくいよう色トレスしておきます。
ここらでキャラ配置を調整し、直します。
19.髪とつや部分にざっくりとフラットブラシでハイライトを入れ、そのレイヤーをコピーし、そのコピーを元のレイヤーの下に置きます。そのコピーレイヤーを適度にガウスぼかしでぼかし、レイヤーの不透明度にロックを掛けた状態で赤味の強いオレンジ色で塗り潰して光表現らしき事をします。
あとはお好みでハイライトレイヤーとオレンジ光レイヤーを、ぼかし消しゴムまたは透明色設定したエアブラシで端を消したりして調整。この辺は感覚で。
20.キャラクター全体にオーバーレイと乗算影、あと足の辺りに何となく色馴染ませのために背景のオレンジを乗せるレイヤーを用意します。
ここでの範囲取りや調整作業の時、17で取ったキャラごと範囲指定レイヤーがお役立ちアイテムになります。
21.ここで一旦トレー置き場のレイヤーを不可視状態にし、キャラが持つパン以外の小物を塗って行きます。
手前のトレー置き場の線画を敢えて分けた理由はこれとキャラ位置調整のためです。
この手のレイヤー分けは主に位置調整だけでなく、リテイクや修正作業での作業量軽減の際に威力を発揮しますが、その分手間が掛かりレイヤーも増えるのでお好みで。
22.次にパンを背景の時と同じ要領で塗って行きます。やっている事は背景パンの時と全く同じなので、割愛。
23.キャラの足元の影やサインなどを足して完成…おや、きのこのトング横の星に塗り忘れが…。という事で、仕上げ前にこっそりと修正。
…さらにNAS後ろの2段目パン棚に塗り忘れを発見したのでここも修正。何故気付かなんだ。

これでひとまず完成です。お付き合い頂きありがとうございました。

 

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