
街の近くで時々開かれる小さな家のベーカリー。そこには自家製の果物ジャムや蜂蜜、焼き立てのパンが並べられ、良い香りを漂わせているようです。
…といった感じのイラストを今回描きましたが、それだけだと寂しいので、せっかくだからその過程を画像に残してみる事にしました。多分要領よくやったり上手い人はもっといい感じに塗れたり簡略化出来ている…と思うのですが、私は現状だとこんな感じですね。つまりひたすら根気の世界。
ちょっと画像数が多く長くなってしまいましたが、興味のある方は見てやってください。※2019.05.28 せっかく完成画像を差し替えたので、文章の方も少し加筆修正しました。
■この辺はラフ~下書き~ペン入れのターン。

これで使っているクリスタの「フラット」ブラシはこちらのリンクから入手出来ます(要・ClipStudio)。

↓上部の画像だけではピンと来ないかもしれないので、もう少し遠ざかるとこうなります。アイレベルが丁度画像の1.5倍くらいの高さにあり、消失点はこの画像だと画面外にあるという感じです。


この際、パースにスナップした(沿った)線が出来上がるので、縦ラインの線や敢えてパースから少しずらした線を描きたい場合、パース定規レイヤーを不可視状態にして描きます。


割愛してしまったけど、瓶部分やトレーなどのパース影響を受けるものとかはその都度図形ツールなどの図形を組み合わせていたりします。
※ここも「君は一体何を言っているのだ」状態だと思うので追記。パースが効いている状態だと、図形描画ツール(楕円)もその影響を受けるので、ペン入れ時はそこに合わせてガイド用の楕円を置いて行きます。完全一致…は難しいので、何となくこれくらいで合うだろう…くらいのところであたりを取って、描きたい形の基準を作ってしまいましょう。


この際、手前の棚部分をレイヤー分けした方が良さそうだと判断したので、線画部分を分離させて床の切れた部分の書き足しを行っています。
■この辺からは塗りのターン。ここではひたすらアニメ塗りとエアブラシとフラット筆でガリガリ描き進めるという状態なので、飛ばし気味です。

ついでにフォント位置と全体レイアウトもざっくりとここで決定。








これでひとまず背景部分だけは完成。
■ここからはキャラ配置…ですが、やっている事は基本的に背景とさほど変わらないため、やはり作業記録が飛び飛びになっております。

ちなみに上のカラーパターンは配色アイデアサイトでこれだという感じのものを選び、今回の背景テーマカラーとして決めたもの(と、そのアレンジ)になります。
※ここの線画部分は端折り気味になっていますが、一応背景部分のパースと足の接地面、持っているトレーなどは立体のずれが発生しないように意識すると良い感じになります。一番わかりやすいのが画面上のNAS足ですが、ここはパース定規でライン決めしました。

範囲を取る時の色はわかりやすく黄色などの「全体から浮き、塗り過ぎや塗り残しがわかりやすい色」にしていますが、実際使う時はオフホワイトやクリーム色に近い白などに直します。

ここらでキャラ配置を調整し、直します。

あとはお好みでハイライトレイヤーとオレンジ光レイヤーを、ぼかし消しゴムまたは透明色設定したエアブラシで端を消したりして調整。この辺は感覚で。

ここでの範囲取りや調整作業の時、17で取ったキャラごと範囲指定レイヤーがお役立ちアイテムになります。

手前のトレー置き場の線画を敢えて分けた理由はこれとキャラ位置調整のためです。
この手のレイヤー分けは主に位置調整だけでなく、リテイクや修正作業での作業量軽減の際に威力を発揮しますが、その分手間が掛かりレイヤーも増えるのでお好みで。


…さらにNAS後ろの2段目パン棚に塗り忘れを発見したのでここも修正。何故気付かなんだ。
これでひとまず完成です。お付き合い頂きありがとうございました。
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